電話に聞こえてくる声はただ「お母さん!」と叫ぶ声。かけなおしてみると泣き叫んでいるのは年の離れた妹で、父の話によると昨日から母が家出してしまったらしい。「死にたい」といつも言ってた母。この日から悪夢ともいうべき日が始った。
妹の妙ちゃんはプラダーウイリー症候群。食べても食べてもお腹いっぱいにならない病気で知的障害もあわせて持って産まれて来た。
母は帰って来たが、自分が捨てられたと感じた妙ちゃんはいっそう母に辛くあたるようになる。母を支えようと家族で手を尽くすが母の心労は積もるばかり。何とかこの状況を打開するべく妙ちゃんを入院させるが、母は「一緒にいても地獄やけど離れるのはもっと地獄や!」と言う。そんな折、病院の他の患者から「この子の母親は何してんねやろ!」と言われた妙ちゃんは・・・・。
障害のある人とその家族をめぐる物語。
障害のある人を誰が支えるのかを問う作品です。
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人と人の心のかけはしでありたい・・
新屋英子さんが特別顧問、鶉野昭彦さんが芸術監督を務めるかけはし座にはそんな願いが込められています。
人権をテーマにする演劇活動を通じて仲間とともに人権が尊重される社会をめざして活動しています。
年1回の定期公演の他に、10回程、学校や区民センター等で巡回公演を行っています。
小林育栄さん、また、株式会社ふれ愛交通の道野隆社長も、かけはし座の劇団員です。
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